御挨拶

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  大阪市立西高等学校同窓会

  会長  猫島義明(35期)
 
 



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創立100周年に寄せて 

大阪市立西高等学校が創立100周年を迎え、その記念式典の挙行とともに、記念誌を発刊されましたことを、同窓会を代表して心よりお祝い申し上げます。

 私が西高等学校の門をくぐったのは昭和32年のことです。卒業から早60年の歳月が流れました。在校生の皆さんから見ると、かなり昔の卒業生というイメージを持たれるでしょう。とはいえ、私よりも前に、既に34期にわたる大勢の先輩方が本校を卒業されているのです。100年という歴史の中では、私もまだ同窓生の
「中堅世代」といえるかもしれません。

 私の在学当時、大阪市内には市電が走っていました。いわゆる「チンチン電車」にすし詰めにされながら
登校していたことが思い出されます。学校の北にある長堀通りは今は埋め立てられていますが、当時は西長堀川が流れていて材木市場の木材が川面に浮かんでいました。また、当時の校舎は廊下や階段が板張りで、歩くたびにギシギシと音がしたことも記憶に刻まれています。

思い出を辿るとさまざまな場面が蘇ってきますが、私が通っていたのは、100年のうちの僅か3年に過ぎません。私が在校する前にも後にも、西高等学校はさまざまな歴史を刻んでいます。往時を思い起こす中で、母校が積み重ねてきた歴史の長さ、そして重みを改めて実感しております。

 本校が設立されたのは大正10年。西区内の経済人が発起人となり「西区商業学校」としてスタートしました。以後、大阪、そして日本の発展を支える多くの卒業生を送り出していきます。昭和18年に「大阪市立西商業学校」と改名し、昭和23年には男女共学制となりました。そして、昭和25年に現在と同じ「大阪市立西高等学校」という校名になります。ただ、この名称が現在まで続いたわけではありません。

 私が入学した翌年の昭和33年、校名が再び「大阪市立西商業高等学校」に変わりました。さらに時を経て、平成6年に現在の「大阪市立西高等学校」へと改称され、商業科は廃止されます。

 このように、数々の変遷を経て今日の西高等学校があるわけですが、皆さんご承知の通り、本校は令和4年度から他の2校と統合され、新たな高校として生まれ変わります。以後、思い出の場所で後輩たちの姿を見ることはできません。卒業生としては、母校がなくなることは寂しい限りです。とはいえ、本校がこれまで築いてきた歴史や伝統が消えるわけではありません。それらは私たち卒業生の心の内に留まると同時に、必ずや新たな学校に受け継がれていくでしょう。

 少子高齢化、IT技術の進展、新型コロナウイルスの影響など、世の中は今、大きな変化の渦中にあります。学校の在り方にも変革が求められています。統合で誕生する桜和高等学校が、西高等学校の良い部分を継承しながら、新たな時代に対応した学校なることを願うばかりです。

 最後に、西高等学校100年の歴史と伝統が、桜和高等学校の発展の礎となることを祈念して、お祝いの言葉と致します。